結婚してる人もしてない人も是非読んで頂きたい恐本。貫井徳郎「崩れる」を読んで。
しぼたんには8年付き合っている彼女が居まして、最近「結婚」というワードがチラホラ出ます。
まだだ!まだその時じゃない!
と結婚に対して逃げ腰の僕は、はぐらかし続けています。
そんな僕がつい最近書店で出会った本がコチラ。
はい出ました!貫井徳郎大先生!
以前僕はこんな記事を書きました。
「微笑む人」を読んで、貫井徳郎という作家に恐れおののいた僕は、今回の「崩れる」を見かけた時も
貫井徳郎大先生、また僕をガクブルさせてくれるんですね…とドM読者の僕はすぐさまレジへと疾走したのです。
どんな小説?
仕事もしない無責任な夫と身勝手な息子にストレスを抱えていた芳恵・つに我慢の限界に達し、取った行動は……(「崩れる」)。30代独身を貫いていた翻訳家の聖美。ある日高校の同級生だった真砂子から結婚報告の電話があり、お祝いの食事会に招待されるが……(「憑かれる」)。家族崩壊、ストーカー、DV、公園デビューなど、現代の社会問題を「結婚」というテーマで描き出す、狂気と企みに満ちた8つの傑作ミステリ短編集。(本書裏表紙より)
この小説で描かれているのは、
結婚にまつわる最悪の物語。
小説なんでフィクションなのは分かっているのですが、誰にでも起こりうる最悪があって、終始背筋が凍りまくりなんです。
ミステリー短編集と言う事で、ストーリーについてはあまり書けないので、「こんな人に読んで頂きたい!」と、簡単に書いていきます。
こんなに人にオススメ。
結婚している人。結婚生活に悩みがある人。無い人も。
既婚の方、いま貴方の結婚生活は順風満帆ですか?それとも…。
もし上手くいっている人も、そうでない人も、この本を読む事で、最悪の結果を回避する予防法を見つける事が出来ます。
結婚が崩れる瞬間とは?
夫婦が終わるキッカケとは?
この小説では最悪の物語を描きながら、自分を見つめ直すキッカケを与えてくれています。
人のふり見て我がふり直せ。この小説はめちゃくちゃ怖いですが、最高の結婚生活バイブルとも言えます。
おわりに
僕はこの本を読んだ後、彼女に短編の中の一つを簡単に説明しました。
僕「どう思う?」
彼女「あり得ない話じゃない」
女性の方が結婚に対する考え方はシビアだと思います。彼女が貫井徳郎の考えた物語を「あり得ない話じゃない」と評したのも頷けます。
しかしこの後、本書より怖い出来事が起こりました。
彼女「気をつけてね」
僕「えっ?」
彼女「現実は小説よりも奇なりだよ」
僕「……」
僕は黙るしかありませんでした。
- 作者: 貫井 徳郎
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: 文庫
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