「齋藤孝の速読塾」に入塾しました。パート③
今日でいい加減に最後にしたいと思います。
「齋藤孝の速読塾」入塾体験記の最終回です。
今日読んだのが本編「第二講」に当たる…
「勇気をもって飛ばし読み」ー二割読書法とは何か?
の部分です。
「飛ばし読み」…って読書に関して絶対にやってはいけない事だと思っていました。数ページ飛ばした段階で、著者の言いたい事が全く分からなくなってしまい、結局本を読んだ意味が無くなりそうです。そんな禁断の読書法を齋藤塾長は自信を持って教えてくれました。
塾長によれば…
そもそも「本は最初から最後まで読むもの」ではない。
頑張って本を書いた作家側から見れば、怒髪天のアドバイス。しかし僕も本を読んでいる中で「ここは別にいいかな」と思う項目がたくさんあります。ビジネス書や新書を読んでいる時には特に感じる事が多いです。本書でも、
本は、すべてのページに万遍なく重要な事が書いてあるわけではありません。私たちはそろそろ「本は最初から最後まで読むもの」という強迫観念から自由になるべきです。
と、書いてあります。あの有名な齋藤孝塾長にこう言われたら安心です。
本は全部読まなくていい!これは読書が苦手…という人にとっても心強いお言葉ではないでしょうか。齋藤塾長さすが!
齋藤塾長が推奨する「二割読書法」とは?
さあ、今回のメインである「二割読書法」についてです。
本書にはこう書かれていました。
「二割読書法」とは本の二割だけを読んで、内容を八割理解する方法のことです。
…無理じゃね?
僕はこの塾に入塾するには読書レベルが低すぎたのではないでしょうか。本の二割だけを読んで、残り八割の内容を理解するなんて、神業すぎるでしょう。
しかし齋藤塾長は自信満々です。ポイントをしっかりと把握すれば「二割読書法」は実践可能な読書法だと考えていらっしゃるのです。
「二割読書法」のポイント
まず最初のポイントは、
- 本の「テーマ」をはずさない。
という事です。これはその通りですよね。テーマからずれた二割の部分を一生懸命読んでいても仕方ないですよね。それこそ、何が言いたかったのか全く分かりません。だからこそ、本を読み始める前に、「タイトルや帯」からしっかりとテーマを読み取っていきましょう。続いてのポイントは…
- 起承転結の「転」に注目する。
これはこれで凄く能力のいる作業だと思います。「転」の部分は物語が大きく動き出す部分ですから、話の展開から変化を嗅ぎ取る嗅覚が必要だと思います。これはある程度本を読み慣れている人でないと難しいと思います。しかし、二割読書法を実践するならこの「転」を注意深く見ていかなくてはならないのです。
- 「引用ベスト3方式」!
何の為に「引用」するのでしょうか。それは人に「この本の良い所はココだよ!」と教えて挙げる為に他なりません。齋藤塾長によれば、二割読書法を実践する上でも「引用して人に話したい箇所を選ぶ」作業はとても大切なんだそうです。
本書に、
読んだ本について要約して話す事ができ、つねにそれを引用して魅力を語ることができれば、読んだ価値があります。
続けて…
全体の二割しか読んでいなくても、何年たってもまだそれを引用できる。そういう人は、全編を丁寧に読んだけれど引用できない人より、はるかに勝っているといっていいでしょう。
とあります。
その上で、大事な部分を3つ決める!とルール付けして読んでいくのが、「引用ベスト3方式」です。確かにコレなら全てをじっくり読んでいなくても、ざっくり読んでいって「お、コレは!」と思う3つ決めてからその部分をじっくり読んでいくので、大事な部分を読み飛ばさない二割読書法が実践できそうです。
最後に…
僕が紹介したのは、塾長の提唱する速読法のほんの一部でしかありません。しかし「齋藤孝の速読塾」は思った以上に実践的な本でありながら、読書をする上での目標など読書へのモチベーションも上げられる良い本でした。
これからも齋藤塾長の教えをバイブルに、たくさんの本を読んでいきたいと思います。
齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる! (ちくま文庫)
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/04/07
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