しぼたん企画

テレビ業界の片隅でひっそり働く現役放送作家が更新するブログです。

「重松清」集中読書はじめます!とりあえずのラインナップがコチラ。

以前こんな記事を書きました。

www.shibotankikaku.net

読書感想文で何の本を読んだら良いか分からない姪っ子ちゃんの為に、「とりあえず重松清を読むと良いよ」とアドバイスしました。

すると先日姪っ子ちゃんからこんな連絡が。

「2冊しか紹介されてない。もっと他のも書いてくれないと分かんない」

…えぇ。

なんという傍若無人ぶりでしょう。僕は困惑しましたが、優しくこう返信してあげました。

「とりあえずあの2冊は読んでみたの?」

に対して姪っ子ちゃん、

「まだ。だって他に面白そうなのあるかもしれないじゃん」

…えぇ。

それもそうだけど、それは姪っ子ちゃんが探すものじゃないかな。と思ったのですが、僕にも重松清をオススメした責任があります。

という事で、本日から8月中旬ぐらいまで僕は

重松清」の集中読書を始めようと思います。

たくさん重松清作品を読んでみて、読書感想文のポイントになりそうな事をつらつら書いていけたらと思っております。

今日はその足がかりとして僕が読もうと思っている「重松清」作品を列挙していきたいと思います。はたして全部読めるかな…。

くちぶえ番長

くちぶえ番長 (新潮文庫)

 どんな小説?

小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ――。サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、決して忘れられない友情物語。(新潮社HPより)

以前の記事でも紹介した1冊。友情物語は自分自身に落とし込みやすい題材なので、読書感想文にはオススメです。

きみの友だち

きみの友だち (新潮文庫)

 どんな小説?

頭がよくてちょっと意地悪な恵美ちゃんと、何をやってもぐずな由香ちゃんは、ある事故が起きてから誰とも付き合わなくなった。勉強もスポーツも抜群でライバル同士だったブンちゃんとモトくんは、あることがきっかけで全然チグハグになった。それでも……衝突や痛みや喪失を乗りこえて輝く「友だちという関係」を描く最高傑作。(新潮社HPより)

こちらも以前記事に書いた一冊。「くちぶえ番長」より対象年齢は高め。「友達関係」を描いた最高傑作だそうですから、まずはこれから読んでみようかな。

ナイフ

ナイフ (新潮文庫)

 どんな小説?

「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか! ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。(新潮社HPより)

いじめをテーマにした作品です。いじめにまつわる経験があっても無くても、考えさせられる所は多いはずです。いじめられている子供を持った親の心情も描かれていますから、他方向からいじめを考えるキッカケになると思います。

とんび

とんび (角川文庫)

 どんな小説?

昭和37年夏、瀬戸内海の小さな町の運送会社に勤めるヤスに息子アキラ誕生。家族に恵まれ幸せの絶頂にいたが、それも長くは続かず……高度経済成長に活気づく時代と町を舞台に描く、父と子の感涙の物語。(KADOKAWAオフィシャルサイトより)

映画化もされた作品です。「親子愛」ものですね。僕も父と上手くいっていた方ではないので共感しながら読める良い作品だと思います。ただ時代背景はちゃんと勉強して読まないといけないかもしれませんね。

エイジ

エイジ (新潮文庫)

どんな小説?

ぼくの名前はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった――。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?……家族や友だち、好きになった女子への思いに揺れながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。(新潮社HPより)

これも超有名な作品ですね。「キレる17歳」なんて言葉もありました。少年の成長を描いた作品なので共感できる部分も多いでしょう。

ビタミンF

ビタミンF (新潮文庫)

 どんな小説?

38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。(新潮社HPより)

主人公は40歳のお父さんですが、読書感想文で書けない題材ではありません。お父さんと自分の関係性をこの小説を読んで見つめ直してみれば、書く事はたくさんあるはずです。短編構成なので「読みやすさ」も魅力的!

 きよしこ

きよしこ (新潮文庫)

どんな小説?

名前はきよし。どこにでもいる、君によく似た少年。言葉がちょっとつっかえるから、思ったことをなんでも話せる友だちが欲しかった――。お話は、あるクリスマスの夜、不思議な「きよしこ」との出会いから始まる。出会い、別れ、友情、ケンカ、そしてほのかな恋……もどかしい思いを包むように綴られる、「少年のすべて」。 (新潮社HPより)

女の子だって読んで感想言える作品だと思います。学生時代って特に男女の違いがはっきり生活の中に出てくるもんです。実体験を思い返しながら読める小説です。

その日のまえに

その日のまえに (文春文庫)

どんな小説?

僕たちは「その日」に向かって生きてきた——。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか……。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。(文藝春秋BOOKSより)

家族の死を描いた作品。悲しいテーマですが、それ故に考えさせられる部分が多い小説でしょう。大切な人の死をまえに何が出来るか。子供の頃から考えておくとこれからの人生がきっと変わってきます。

小学五年生

小学五年生 (文春文庫)

どんな小説?

クラスメイトの突然の転校、近しい人との死別、見知らぬ大人や、転校先での出会い、異性へ寄せるほのかな恋心、淡い性への目覚め、ケンカと友情——まだ「おとな」ではないけれど、もう「子ども」でもない。微妙な時期の小学五年生の少年たちの涙と微笑みを、移りゆく美しい四季を背景に描く、17篇のショートストーリー。文藝春秋BOOKSより)

小学5年生ってホントに多感な時期ですよね。いま思い返してみても、良い事も悪い事もたくさん記憶に残っている時代です。短編構成なので自分に合う話を探すのも楽しいですね。

青い鳥

青い鳥 (新潮文庫)

どんな小説?

 村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒──後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語。(新潮社HPより)

自分が出会った先生の事を絡めてつつ読むと良いと思います。また色んな生徒が登場するので、自分と似た境遇の誰かに感情移入も出来るでしょう。

ブランケット・キャッツ

ブランケット・キャッツ (朝日文庫)

どんな小説?

2泊3日、毛布付き。レンタル猫が我が家にやってきた。リストラされた父親が家族のために借りたロシアンブルー、子どものできない夫婦が迎えた三毛、いじめに直面した息子が選んだマンクス、老人ホームに入るおばあちゃんのために探したアメリカンショートヘア――。「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈った温もりと小さな光を描く7編。(朝日新聞出版HPより)

ペットを飼っているなら、この小説を読んでみると良いと思います。動物を飼い始めると家の空気が一変しますよね。飼う前と後、何が変わったのかがキーポイントでしょうか。

ステップ

ステップ (中公文庫)

どんな小説?

結婚三年目、突然の妻の死。娘と二人、僕は一歩ずつ、前に進む――娘・美紀の初登園から小学校卒業まで。「のこされた人たち」の日々のくらしと成長の物語。 (中央公論新社HPより)

母子家庭、父子家庭で育つ子供達も少なくないでしょう。この本は今の生活を見つめ直す良いキッカケになってくれる事は間違いありません。

せんせい。

せんせい。 (新潮文庫)

どんな小説?

先生、あのときは、すみませんでした──。授業そっちのけで夢を追いかけた先生。一人の生徒を好きになれなかった先生。厳しくすることでしか教え子に向き合えなかった先生。そして、そんな彼らに反発した生徒たち。けれど、オトナになればきっとわかる、あのとき、先生が教えてくれたこと。ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。(新潮社HPより)

先生と生徒の関係を描いた作品。これは読書感想文書きやすいんじゃないですか?先生の悪口ばっかりになっちゃいけませんが、思う所は多いのでは?ちなみに「気をつけ、礼」の改題作品です。

かあちゃん

かあちゃん (講談社文庫)

どんな小説?

同僚を巻き添えに、自らも交通事故で死んだ父の罪を背負い、生涯自分に、笑うことも、幸せになることも禁じたおふくろ。いじめの傍観者だった日々の焦りと苦しみを、うまく伝えられない僕。精いっぱい「母ちゃん」を生きる女性と、言葉にできない母への思いを抱える子どもたち。著者が初めて描く「母と子」の物語。 (講談社BOOK倶楽部より)

読んでるうちに絶対泣く。今から分かりますね。お母さんと上手く付き合えなくなったのは中学校ぐらいでした。きっと共感できる所がたくさんある小説でしょう。

あの歌がきこえる

あの歌がきこえる (新潮文庫 し 43-14)

どんな小説?

意地っ張りだけどマジメなシュウ、お調子者で優しいヤスオ、クールで苦労人のコウジは、中学からの友だち同士。コウジの母親が家出したときも、シュウがカノジョに振られたときも、互いの道を歩き始めた卒業の日にも、三人の胸にはいつも、同じメロディーが響いていた。サザン、RC、かぐや姫ジョン・レノン……色あせない名曲たちに託し、カッコ悪くも懐かしい日々を描く青春小説。(新潮社HPより)

音楽が好きなら読んでみましょう!友だちと聞いたあの曲を思い出しながら読んでみると自分の事の様に感情移入出来ると思います。

 

さあ、頑張るぞ!

とりあえずのラインナップなので今後もっと増えていくと思いますが、ひとまずは読み切ってから色々足していきたいと思います。

姪っ子ちゃん、ひとまず15冊集めたよ。面白そうなのあった?あったよね!きっとあったと信じているよ…