しぼたん企画

テレビ業界の片隅でひっそり働く現役放送作家が更新するブログです。

教師を目指す人は必読!なオススメ本10選

僕は高校生の時、教師になりたいなと思っていた時期がありました。それは図書館でこの本を読んだからです。

夜回り先生と夜眠れない子どもたち

夜回り先生と夜眠れない子どもたち

 

ご存知の方も多いでしょう。「夜回り先生」こと「水谷修」先生の本です。

水谷修へ全国から届けられる、若者達からの悲痛な相談メールと電話。水谷先生がその想いと声に真摯に向き合い心を込めて寄り添うその姿に、若かった僕は憧れ、教師という職業に強く興味を持ちました。結局教師にはなりませんでしたが、この本は今でも記憶に残っています。

そこで今回はこの本を皮切りに、僕が思う「教師になりたい方には是非読んで欲しい本」をまとめてみました。

 走れ!T校バスケット部

走れ!T校バスケット部 (幻冬舎文庫)

走れ!T校バスケット部 (幻冬舎文庫)

 

僕は学生時代バスケットボール部に所属していたのですが、その時先輩がオススメしてくれたのがこの本です。弱小チームが強くなっていくという王道の青春小説で、あっというまに読めてしまう疾走感が魅力。教師の仕事は勉強を教えるだけでなく、部活の顧問としてチームをまとめる力も必要です。こういった部活ものの小説から生徒たちの熱を高める技術も勉強しましょう。

伝説の灘校国語教師の「学問のすすめ

伝説の灘校国語教師の「学問のすすめ」 (PHP文庫)

伝説の灘校国語教師の「学問のすすめ」 (PHP文庫)

 

伝説の灘校国語教師、故 ・橋本武先生が書き残した一冊。橋本先生は、その独特な国語授業で「東大合格者数1位!」を獲得した経験もある伝説の教師。そんな橋本先生が、国語の勉強を通して、「人生を切り拓く大きな力」を得る為に書いた指南書がこの本です。特に国語の先生を目指している人はレジェンドの書いたこの本は必読でしょう。

教場 

教場 (小学館文庫)

教場 (小学館文庫)

 

以前このブログでも書きましたが…

【オススメ小説】教場(きょうじょう) - しぼたん企画

教師には「生徒の内面を見抜く力」が必須能力です。その為にこの「教場」に登場する風間教官をお手本として、冷静沈着にそして鋭い観察眼を鍛えていきましょう。今の若者は何を考えているか分からない。怖い。そうした声も聞きますが「観察」を鍛える事で生徒の安全を守れる教師になりましょう。

高校入試

 高校入試。誰もが経験した事のあるだろう人生の分岐点。生徒の未来を左右する入試に対して、常に真摯な教師でいて下さい。貴方がもし入試に対して不誠実な教師になってしまったら、こんな最悪の事態も起こりえます。フィクションだと見限らず、教育者として絶対に読むべき小説です。

 「伝わる文章」が書ける作文の技術

「伝わる文章」が書ける作文の技術 名文記者が教える65のコツ

「伝わる文章」が書ける作文の技術 名文記者が教える65のコツ

 

 伝わらない文章ばかり書く教師にだけは絶対にならないで下さい。生徒に届く文章を書けるというだけで貴方は教育現場で必須の存在になる事が出来ます。この本を読めば、「書ける教師」として生徒の心をガッチリ掴める事でしょう。

青い鳥文庫」シリーズ

2016青い鳥文庫カタログ

2016青い鳥文庫カタログ

 

 特に小学校の教師を目指している人は、日常的にチェックして欲しいです。メインターゲットが小学生なので、青い鳥文庫を読んでいる小学生は多いです。「先生も読んでるよ!」その一言が言えるか言えないか。生徒たちに信頼されるかどうかは貴方次第です。

 モンスターペアレントの正体

モンスターペアレントの正体―クレーマー化する親たち (シリーズCura)

モンスターペアレントの正体―クレーマー化する親たち (シリーズCura)

 

教師の宿敵・モンスターペアレント。しかし最初からモンスターだった親なんて居ないはずです。どうやって保護者と信頼関係を構築していくか…現代では生徒との信頼関係以上に求められる能力なのかもしれません。

教師の心が折れるとき

教師の心が折れるとき: 教員のメンタルヘルス 実態と予防・対処法

教師の心が折れるとき: 教員のメンタルヘルス 実態と予防・対処法

 

 教育実習に来ていた方が、授業が自分の予定通りに進まなかったのでしょう、涙を目一杯に為ながら授業をしていたのを思い出しました。あの人は教師になったのでしょうか。それとも…。生徒や保護者、上司、同僚。多方面からのプレッシャーと上手く付き合う事が一人前の教師になる第一歩です。

気をつけ、礼。

気をつけ、礼。

気をつけ、礼。

 

 教師との思い出。どんな事を思い出すでしょう。僕は中学生の時、盗まれてしまった自転車を休日返上で朝から晩まで一緒に探してくれた担任の先生を忘れる事が出来ません。僕の自転車が前輪から田んぼに突き刺さっているのを見た時は、2人で爆笑しましたね先生。今でもご活躍をお祈りしています。教師志望の方は、良い意味で生徒の記憶に残る教師になってもらいたいです。

おわりに

教師になりたいっていう学生は多いと思います。子供の未来を託される責任重大な仕事ですが、そのやりがいは他のどんな職業でも感じ得ないものがあるでしょう。どんな時でも生徒に対して真摯でいられる様な教師がたくさんいて欲しいと願っております。

僕も今回この記事を書いていて、自分の学生時代を思い出しました。良かった事もそうでない事も、どんな思い出にも先生の姿が必ずありました。とても楽しく素敵な時間でした。